プラチナの溶解



こんにちは、クラフトパーソンの鈴木です。

写真に映る煙は何だと思われるでしょうか?

これはプラチナを溶解している時に出る煙です。

プラチナが溶けているところを本当は写真に撮りたいとは思うのですが

溶けている時は、まるで照りつける太陽の光を見るのと同じくらいに地金は発光します。

そのため撮影は非常に困難な状態なので、立ち昇る煙を撮影しました。

プラチナ以外の貴金属地金(割金を含んだもの)は溶解した後には酸化してしまい

素材によって表面が黒くなったり、白濁したりと本来の光沢は全くなくなってしまいます。(その後、地金表面を研磨して本来の光沢に戻します)

しかしプラチナは全く酸化しないので何度溶解しても本来の光沢が保たれます。

この性質を利用したジュエリーの製品は各パーツを研磨した後にロー付け加工によって組み立ててゆく「寄せもの」というものです。

このプラチナの「寄せもの」の加工品はロー付け加工の事前にパーツを細部に至るまで研磨してあるので、一般的ジュエリー制作に用いられる鋳造品の研磨では手の届かない箇所まで光沢があり、さらに何度火を入れてロー付けしても最後まで、その光沢が残ります。

この作り方のファンの方はプラチナジュエリーを深くご存知の方が多いですね。

完成したものを見ると、その完成度の高さに緊張感があり、それを装着される方は

「背筋が伸びるような気持ちになるね!」と表現される方も居られます。

まさにプラチナならではの良さが反映されるのです。

人は秀逸な美しさのあるものを身につけるときに、自身もその美しさに追いつこうとするために、その人の「人となり」までが成長する。

ということを聞いたことがあります。

年配の女性が、とても上手にジュエリーを着けこなして居られる方が多いのは、

このような理由からかもしれません。

クラフトグループ 鈴木 誠

#プラチナ

0回の閲覧