鋳型焼成用電気炉


こんにちは、制作の鈴木です。

今回ご紹介する工具(と言うよりは機械ですが)は、「鋳型焼成用電気炉」というものです。

一般的な宝飾品を制作する上で「鋳造」という方法が用いられていますが、これは溶けた金属を型の中に流し込んで成形することです。

まずは大元の形になる「原型」というものを作り、それをシリコンゴムで型取りして、その型の中に溶けた蝋を流し込み、冷やして取り出します。そして、この蝋型をクリスマスツリーのような形状に組み立てて、写真の電気炉内にあるステンレスの円柱形上のものに固定し、水溶きした石膏が主成分の「埋没材」と呼ばれるものを流し込み、固まった後にこの電気炉に入れて約9時間かけて焼きます。

そうすると蝋型の部分が溶けて流れ出し型の中にリングやペンダントの形状をした空洞ができます。そこに溶けたプラチナや金などの貴金属を流し込んでジュエリーの形となります。この後に形成されたものを磨いて、石をセッティングすることでジュエリーの完成になるわけです。

ちなみに電気炉内は750℃~900℃あるため、冬場の作業は周囲が暖かく、とても心地好いのですが夏は厳しくなります(笑)。慣れないと蓋を開けて中にある鋳型を取り出すときに手を火傷させてしまう危険もあります。しかも、この鋳型がたいへんに重いので、女性で担える方はかなり少ないのが現状ですね。ジュエリー制作においては、このような肉体労働の現場もあります。

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