各種の油



こんにちは、クラフトパーソンの鈴木です。

ジュエリー作りにおいて、切削、穴アケ、工具の調整や手入れなどの

各場面で工業用の油が必需品となります。

現在、当社工房では写真の3種類のものを使い分けてるのです。

一番左にあるものはラベルにもあるように切削用に使います。

糸鋸で地金を切断する作業、ドリルでの穴アケの時には

写真にある、この円形の薄い容器に脱脂綿を敷き詰めて、

そこに油が染み渡るような状態にしておいて、刃の部分を頻繁に

その脱脂綿に含まれた油で湿らせながら加工を進めてゆきます。

この油を使うようになってからは刃の付いた切削工具の保ちが長くなりました。

真ん中のものは一般的な「ミシン油」です。

これはキサゲ、ドリル刃、彫りタガネ、などの刃の部分を砥石を使って

研ぐときに使用します。

ミシン油自体は油の中でもサラッとした感じのもので、刃を研いでいる途中で

数回、刃の付き具合を確認するのですが、他の油よりも状態確認がしやすいので

この油を選択しました。

私の知り合いの職人さんには、このミシン油に砥石を浸け込んで

保管している人がいて、それが使いやすいということです。

きっと油が砥石に対して浸透しやすい状態でできているためだと思います。

一番右のものは、自転車のチェーンなどに使われる油で、

これは特別に本来の使い方ではなく、炭素を含んだ鋼鉄製の素材で

工具を自作し、硬度を上げるために「焼入れ」をするのですが、

水ではなく、この油に真っ赤に焼けた鉄の工具を投入し、焼入れをします。

水で焼入れしたものよりも刃こぼれが発生しづらいものになる、

というのがその理由です。

作業環境をベストな状態で自分の技能を発揮するには、

こんな脇役達の存在が大切なのです。

クラフトグループ 鈴木 誠

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